新羅土器 小壺

¥6,000 (税込)

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掌にすっぽりと収まるほどの可憐な壺。
朝鮮半島、統一新羅の時代に祭祀具として生まれた小壺は、
千年の眠りを経てもなお、静かな気配を湛えています。

底部には古来の補修跡が見られますが、ひと目には完品と映り、
その端正な姿は鑑賞に障ることなく、むしろ時代を生き抜いた証として
より一層の深みを与えています。

ころんとした愛らしい造形に、掌中に宿る美──
小さな器ながら、遥かな祈りと文化の響きを伝える逸品です。

高さ約5cm 径約5cm 底部に補修 口元カケ

新羅土器

新羅土器は、紀元前後から朝鮮半島で展開した古代土器文化の系譜を継ぎ、統一新羅(7〜9世紀)の時代に宗教儀礼や祭祀で用いられたものが多く見られます。灰黒色の胎土により焼き締められ、質実でありながら洗練された造形美を持つのが特徴です。本作のような小壺は祭器や副葬品として用いられ、単なる日常器を超えて宗教的象徴性を帯びています。掌に収まる小形でありながら、時代を超えて伝わる存在感は、新羅文化の精神性と美意識を如実に示しています。

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