李朝初期 白磁祭器

¥20,000 (税込)

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白磁特有のやわらかな光沢に、細やかな貫入が淡く走る小壺。
李朝初期に祭器として生まれたこの器は、無傷完品という稀少な姿を保ちながら、
高さわずか7cm、掌にすっぽりと収まる可憐な存在感を放っています。

下膨れのふくよかな造形は大らかな気配を漂わせ、
その温かみあるフォルムは、日本人の美意識に自然と寄り添います。
一輪の野花を挿すだけで、しっとりとした侘びの情景を生み出す──
掌中に李朝の祈りと美が凝縮された逸品です。

高さ約7cm 最大径5cm 無傷完品

李朝白磁

李朝白磁は15世紀初頭に成立した朝鮮王朝を代表する陶磁器で、清廉な白を基調とした美は王朝の精神性を映し出しています。特に初期白磁は素地の温かみと釉薬の透明感が調和し、後世に比べ素朴でありながら格調高い姿を示します。小壺や祭器として作られたものは信仰の象徴でもあり、日本でも茶人や数寄者に愛玩されてきました。

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